精子の運動率が低いのはなぜ?男性妊活で見直したいこと

「精液検査で運動率が低いと言われた」

「精子の数はいるけれど、動きが悪いと言われた」

「サプリを飲んでいるのに、運動率がなかなか上がらない」

男性妊活をしていると、精液検査の中でも特に気になりやすいのが、

精子の運動率

ではないでしょうか。

精子がいても、動いていなければ妊娠しにくいのではないか。

運動率が低いということは、自分に大きな問題があるのではないか。

そう不安になる方もいると思います。

ただし、最初に知っておきたいのは、

精子の運動率は、一つの原因だけで決まるわけではない

ということです。

また、

1回の精液検査で運動率が低かったからといって、それだけですべてを判断することもできません。

精液所見は変動することがあります。

大切なのは、

なぜ運動率が低くなっているのかを一つに決めつけず、医療機関で必要な評価を受けながら、生活習慣や身体の状態も見直していくこと

です。

今回は、精子の運動率が低いときに考えたいこと、男性妊活で確認したいポイントについて解説します。

精子の運動率とは?

精子の運動率とは、精液中にいる精子のうち、

どのくらいの割合の精子が動いているか

を見る指標です。

精子は、卵子のもとへ向かって移動する必要があります。

そのため、精子の数だけでなく、

動いているか
どのように動いているか

も重要な評価項目になります。

ただし、

運動率だけですべての妊娠しやすさが決まるわけではありません。

男性側の状態を見るときには、

精液量
精子濃度
総精子数
運動率
正常形態率

などをまとめて見ます。

また、女性側の年齢や状態、不妊治療の方法などによっても考え方は変わります。

運動率が低い=自然妊娠できない?

運動率が低いからといって、

自然妊娠できないと決まるわけではありません。

一方で、運動率が低い状態が続いている場合には、妊娠しにくさに関係する可能性があります。

重要なのは、

「何%なら妊娠できる」「何%ならできない」

と単純に線を引かないことです。

精子数やその他の精液所見、女性側の状態なども含めて判断する必要があります。

検査結果については、泌尿器科や生殖医療を扱う医療機関で確認することが大切です。

精子の運動率は毎回変わることがある

精液検査を複数回受けると、

「前回は40%だったのに、今回は25%だった」

「数ヶ月前より大きく下がっていた」

ということがあります。

精液所見には変動があります。

例えば、

禁欲期間
発熱
体調不良
採取状況
睡眠
ストレス
生活習慣

などが影響する可能性があります。

そのため、

1回の運動率だけを見て必要以上に落ち込む必要はありません。

反対に、一度良かったから安心というわけでもありません。

医師の指示に従って、必要に応じて再検査を行いながら判断します。

精子の運動率が低いときに確認したい7つのこと

では、運動率が低いときには何を確認すればよいのでしょうか。

ここでは男性妊活で確認したい代表的なポイントを7つ紹介します。

① 精索静脈瘤などがないか

まず確認したいのが、

男性不妊の原因となる疾患が隠れていないか

ということです。

その一つとして知られているのが精索静脈瘤です。

精索静脈瘤は、精巣周辺の静脈が拡張する状態です。

自覚症状がない方もいます。

一方で、

陰嚢の重だるさ
左右差
立っていると違和感が強くなる
血管が目立つ

などを感じる方もいます。

精索静脈瘤がある場合には、精液所見に影響することがあります。

精子の運動率が低い場合に、

「運動不足だからだ」

「サプリが足りないからだ」

と決めつけるのではなく、まず必要な医学的評価を受けることが大切です。

② 最近、高熱が出ていないか

運動率が急に低下した場合に確認してほしいのが、

過去数ヶ月の発熱や体調不良

です。

精子は、今日つくられて明日精液に出てくるわけではありません。

精子がつくられ成熟するまでには一定の時間がかかります。

そのため、

数週間前ではなく、数ヶ月前の体調が現在の精液検査に関係している可能性

もあります。

例えば、

高熱が続いた
インフルエンザなどにかかった
大きく体調を崩した

といったことがなかったか振り返ってみましょう。

③ 睡眠不足になっていないか

男性妊活では、睡眠も重要なポイントです。

例えば、

毎日5時間程度しか寝ていない
夜更かしが多い
仕事で睡眠時間が不規則
夜中に何度も目が覚める
朝起きても疲れが取れていない

という状態はないでしょうか。

睡眠不足だけが精子運動率低下の原因とは言えません。

しかし、

睡眠・ホルモン・代謝・ストレスなどは互いに関係しています。

そのため、

「サプリはしっかり飲んでいるのに、毎日睡眠時間が5時間」

という状態であれば、サプリを追加する前に睡眠を見直す価値があります。

④ 体重が増えていないか

数年前と比べて、

お腹周りが大きくなった
体重が5kg以上増えた
運動する時間が減った

という方もいると思います。

肥満は、

ホルモン環境
代謝
生活習慣病
睡眠時無呼吸

などと関係します。

男性妊活では、

「何を足すか」

だけではなく、

現在の身体に負担になっているものがないか

を見ることも大切です。

まずは、今の体重だけではなく、

ここ数年間でどのくらい変化したか

も確認してみてください。

⑤ 喫煙・飲酒習慣を確認する

喫煙は男性妊活において確認したい習慣の一つです。

妊活中であれば、禁煙を検討することは重要です。

飲酒についても、

毎晩かなり飲む
寝る直前まで飲む
週末に大量飲酒する
飲酒後の睡眠の質が悪い

という場合には、量や頻度を見直してみましょう。

一つの習慣だけですべてが決まるわけではありません。

ただし、

睡眠不足+飲酒+運動不足+体重増加

のように複数の要素が重なっている場合には、身体全体のコンディションを見直す価値があります。

⑥ 精巣を温めすぎていないか

精巣は、体内ではなく陰嚢の中にあります。

これは精子をつくる環境と温度が関係しているためと考えられています。

男性妊活中は、

長時間の高温環境
頻繁な長時間のサウナ
長時間の熱い入浴
膝の上でのノートパソコン作業

などが日常的になっていないか確認してみましょう。

ただし、

サウナに1回入っただけで精子が悪くなる

というように過度に心配する必要はありません。

問題は、

高温環境が頻繁・長時間になっていないか

という点です。

⑦ 長時間のデスクワーク・運動不足

一日8時間以上座っている。

仕事中ほとんど立たない。

通勤以外は歩かない。

休日も運動しない。

このような生活になっていないでしょうか。

長時間座り続ける生活は、

運動不足
体重増加
代謝の低下
身体の硬さ

などにもつながります。

そのため男性妊活では、

「激しい運動を始める」

よりも、

1時間に一度立つ
昼休みに10分歩く
エレベーターではなく階段を使う
週に数回ウォーキングする

など、日常の身体活動を増やすところから始める方法もあります。

運動率が低いなら亜鉛を飲めばいい?

男性不妊というと、

「亜鉛を飲めばいい」

というイメージを持っている方も多いと思います。

亜鉛は身体に必要な栄養素の一つです。

しかし、

運動率が低い=亜鉛不足

とは限りません。

また、

亜鉛を飲めばすべての男性の運動率が上がる

ということでもありません。

男性妊活では、

亜鉛
CoQ10
カルニチン

ますぎ鍼灸マッサージ院