精索静脈瘤とは?男性不妊で鍼灸院より泌尿器科を優先する理由

この記事の結論

精索静脈瘤が疑われる場合は、鍼灸院ではなく、まず泌尿器科や男性不妊を扱う医療機関を受診してください。

精索静脈瘤そのものを鍼灸で治したり、拡張した静脈を元に戻したりすることはできません。手術が必要かどうかについても、医師による診察と検査を受けて判断する必要があります。

当院では、病院で必要な検査や対応を受けていただくことを優先しています。そのうえで、手術後も精液検査の数値が思うように変わらない場合などに、生活習慣や身体のコンディションを整えるお手伝いをしています。

男性不妊における病院と鍼灸院の役割分担「精液検査の数値が悪く、精索静脈瘤の可能性があると言われた」

「陰嚢の血管が目立つような気がする」

「精索静脈瘤がある場合でも、鍼灸を受ければよいのだろうか」

「手術を受けたけれど、精液検査の数値が思うように変わらない」

精索静脈瘤について調べている男性のなかには、このような疑問や不安を抱えている方もいると思います。

精索静脈瘤は、男性不妊との関係が知られている病気の一つです。しかし、精索静脈瘤があれば必ず不妊になるわけではなく、すべての方に手術が必要になるわけでもありません。

大切なのは、自己判断で生活習慣や鍼灸だけに頼るのではなく、まず泌尿器科で現在の状態を確認することです。

精索静脈瘤とは?

精索静脈瘤とは、精巣から心臓へ戻る血液が流れる静脈にうっ滞が起こり、精巣の周囲にある静脈が拡張した状態です。

左側にみられることが多いとされていますが、見た目や触った感覚だけで正確に判断することはできません。

精索静脈瘤があっても自覚症状がない男性もいます。一方で、次のような症状を感じる方もいます。

  • 陰嚢の血管が目立つ
  • 立っていると陰嚢が重く感じる
  • 陰嚢に鈍い痛みや違和感がある
  • 左右の精巣の大きさが違うように感じる
  • 精液検査で問題を指摘された

これらの症状があっても、精索静脈瘤以外の病気が隠れている可能性があります。自己判断はせず、泌尿器科で相談してください。

精索静脈瘤は男性不妊とどのように関係する?

精索静脈瘤があると、精巣周辺の温度や血流環境などに影響し、精子をつくる働きに関係する可能性があります。

精液検査では、次の項目に問題がみられる場合があります。

  • 精子濃度
  • 総精子数
  • 精子運動率
  • 正常形態率

ただし、精液検査の結果は体調、発熱、禁欲期間、採取状況などによって変動します。

精液検査が1回悪かっただけで、精索静脈瘤が原因だと判断することはできません。

精液検査の結果について詳しく確認したい方は、次の記事もご覧ください。

精液検査の数値が悪い原因は?男性が確認したい7つのこと

精索静脈瘤はどのように調べる?

医療機関では、問診や診察を行い、必要に応じて陰嚢超音波検査などを組み合わせて確認します。

男性不妊との関係を調べる場合には、精液検査だけでなく、状況に応じて次のような確認が行われることがあります。

  • 陰嚢や精巣の診察
  • 精液検査
  • 陰嚢超音波検査
  • 血液検査やホルモン検査
  • これまでの病歴や手術歴
  • 夫婦の不妊治療歴

検査の内容は、年齢、症状、精液検査の結果などによって異なります。必要な検査については、担当の医師へ確認してください。

精索静脈瘤があれば全員手術するの?

精索静脈瘤が見つかったからといって、必ず手術を受けるわけではありません。

手術を検討するかどうかは、一般的に次のような要素を踏まえて医師が判断します。

  • 診察で確認できる精索静脈瘤か
  • 精液検査に異常があるか
  • 妊娠を希望しているか
  • 陰嚢の痛みや違和感があるか
  • 精巣の状態や大きさに問題がないか
  • 女性側の年齢や不妊治療の状況
  • 今後の採卵や生殖補助医療の予定

画像検査だけで見つかった小さな精索静脈瘤と、診察で確認できる精索静脈瘤では、考え方が異なる場合もあります。

手術を受けるかどうかは、精液検査の数字だけで決めず、泌尿器科の医師と相談してください。

なぜ鍼灸院より泌尿器科を優先するのか

精索静脈瘤は、精巣周辺の静脈が拡張している状態です。

鍼灸によって、拡張した静脈そのものを元に戻したり、精索静脈瘤を治したりすることはできません。

また、手術が必要かどうかを鍼灸師が診断することもできません。

そのため当院では、精索静脈瘤が疑われる方や、病院で精索静脈瘤を指摘された方に対して、まず泌尿器科や男性不妊を扱う医療機関で診察を受けることをおすすめしています。

病院と鍼灸院の役割の違いについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

男性不妊症を乗り越えるための病院・鍼灸院の選び方

精索静脈瘤の手術後、数値はすぐに変わる?

手術を受けた直後に、精液検査の数値が必ず変わるわけではありません。

精子がつくられ、成熟して精液中に現れるまでには時間がかかります。そのため、術後の状態は医師の指示に従い、一定期間をおいて精液検査などで確認します。

また、手術を受ければすべての方の精子濃度や運動率が改善するとは限りません。

男性不妊には、精索静脈瘤以外にも次のような要素が関係する可能性があります。

  • ホルモンの問題
  • 遺伝学的な要因
  • 発熱や感染症
  • 喫煙や過度な飲酒
  • 睡眠不足
  • 肥満や代謝の問題
  • 食事の偏り
  • 強いストレスや慢性的な疲労
  • 原因を特定できないケース

術後の精液検査についても、1回の結果だけで判断せず、担当医と相談しながら経過を確認することが大切です。

手術後も数値が変わらない場合に当院がお手伝いできること

手術後も精液検査の数値が思うように変わらない場合、当院では、病院での診察や経過観察を続けていただきながら、身体全体のコンディションを整えるお手伝いをします。

当院で考える男性妊活の基本は、次の3つです。

  1. 施術
  2. セルフケア
  3. 生活習慣

施術による身体づくり

身体の緊張、睡眠、疲労、冷えやほてり、胃腸の状態などを確認し、その方の状態に合わせて施術内容を組み立てます。

高麗手指鍼は、手に身体の各部位が対応しているという考え方をもとに、手にある精巣のツボへ刺激を行います。

ただし、これらの施術は精索静脈瘤そのものを治すためのものではなく、精液検査の数値の変化を保証するものでもありません。

自宅で続けるセルフケア

施術を受ける日だけでなく、日常生活で続けられる方法を一緒に考えます。

仕事や生活状況に合わせて、無理なく続けられる内容を選ぶことが大切です。

生活習慣の整理

次の採精や精液検査の予定を確認しながら、次のような項目を整理します。

  • 睡眠時間と睡眠の質
  • 食事の内容と時間
  • 運動量とデスクワークの時間
  • 体重の変化
  • 喫煙と飲酒
  • 長時間の高温環境
  • 最近の発熱や体調不良

複数の問題を一度にすべて変えるのではなく、現在の状態から優先順位を決めて取り組みます。

精索静脈瘤があっても鍼灸を受けられる?

医療機関で診察を受け、治療方針や経過観察の予定が決まっている場合には、病院での対応と並行しながら身体のコンディションづくりを行うことは可能です。

ただし、次のような場合は、鍼灸より医療機関への受診を優先してください。

  • まだ泌尿器科で診察を受けていない
  • 精索静脈瘤が疑われるが診断されていない
  • 医師から手術について説明を受けている
  • 陰嚢の痛みや腫れが強くなっている
  • 急に強い陰嚢痛が出た
  • 発熱や吐き気を伴っている
  • 陰嚢に硬いしこりを感じる

急な強い痛みがある場合

突然の強い陰嚢痛は、精巣捻転など緊急の対応が必要な病気でも起こります。夜間や休日であっても、速やかに医療機関へ相談してください。

精索静脈瘤と鍼灸についてよくある質問

精索静脈瘤は鍼灸で治りますか?

いいえ。鍼灸によって拡張した静脈を元に戻したり、精索静脈瘤そのものを治したりすることはできません。まず泌尿器科で診察を受けてください。

精索静脈瘤があれば必ず手術が必要ですか?

必ず手術が必要になるわけではありません。症状、診察所見、精液検査、妊娠希望、夫婦の治療状況などを踏まえて医師が判断します。

手術をすれば精液検査の数値は必ず改善しますか?

すべての方で改善するとは限りません。また、変化を確認するまでには時間がかかる場合があります。術後は医師の指示に従って経過を確認してください。

手術後、いつから鍼灸を受けられますか?

手術方法や術後の状態によって異なるため、まず手術を担当した医師に確認してください。傷の状態や医師からの注意事項を確認したうえで施術を検討します。

精液検査の結果を持参したほうがよいですか?

お持ちであれば、過去の結果も含めてご持参ください。採取日、禁欲期間、発熱の有無、手術日、次回の採精予定などを確認しながら、現在の状況を整理します。

男性不妊に対する鍼灸でできること・できないことは、次の記事で整理しています。

男性不妊に対する鍼灸とは?できること・できないことと病院との併用

新宿・神楽坂の当院の考え方や初回の流れは、こちらをご覧ください。

新宿・神楽坂で男性不妊の鍼灸を探している方へ

同じお悩みでご来院された方の声

※お客様ご本人の感想です。変化や結果には個人差があります。

まとめ

精索静脈瘤は、男性不妊と関係する可能性がある病気です。

しかし、精索静脈瘤があれば必ず不妊になるわけではなく、すべての方に手術が必要なわけでもありません。

大切なのは、次の順番です。

  1. 泌尿器科や男性不妊を扱う医療機関を受診する
  2. 精索静脈瘤以外の原因も含めて検査する
  3. 手術や経過観察について医師と相談する
  4. 病院での対応を続けながら生活習慣を整理する
  5. 必要に応じて身体のコンディションづくりを取り入れる

当院の施術は、泌尿器科の検査や手術に代わるものではありません。

手術が必要と判断された場合には、病院で適切な対応を受けることをおすすめしています。

そのうえで、手術後も数値が思うように変わらない、次の採精に向けて生活習慣や身体の状態を見直したいという方には、お手伝いできることがあります。

男性不妊に対する鍼灸の役割と限界については、次の記事も事前にご確認ください。

男性不妊に鍼灸・はりは役立つ?期待できることと限界

LINE相談で教えていただきたいこと

  1. 現在どのようなことでお悩みですか?
  2. 泌尿器科を受診しましたか?
  3. 精索静脈瘤と診断されていますか?
  4. 手術前・手術後・経過観察のどの段階ですか?
  5. 分かる範囲で精液検査の結果
  6. 次回の採精・精液検査などの予定

すべて分からなくても問題ありません。お答えいただける範囲で大丈夫です。

ますぎ鍼灸院について

ますぎ鍼灸院では、病院で受けた説明や検査結果、今後の採精予定などを確認しながら、男性妊活に向けた身体づくりをお手伝いしています。

所在地:東京都新宿区矢来町124-3 ブリス神楽坂205
アクセス:東京メトロ東西線 神楽坂駅2番出口(矢来口)から徒歩1分
電話:03-6262-6835

参考情報

この記事は一般的な情報提供を目的としています。診断や治療方針は、個人の状態によって異なります。症状や検査結果については、泌尿器科などの医療機関へご相談ください。

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