精子の見えないダメージ！DNA損傷が妊娠に与える影響とは？

精子の健康を守るために知っておきたい「DNA損傷」の影響

欧米で行われた調査によると、過去40年間で男性の精子の数が半減しているという驚きの結果が報告されました。

そして、日本では欧州4か国と比較して精子の数が最低レベルであることが分かっています。

では、なぜ日本人男性の精子がこのように危機的状況にあるのでしょうか？

精子力低下の原因

食品添加物などの化学物質の影響だけでなく、普段の生活習慣が精子に大きな影響を与えていることが明らかになっています。

さらに、精子の質が低下すると、さまざまな病気と関係していることも指摘されています。

精子の数や運動率が基準を満たしていても、問題がある場合があります。

特に、精子のDNA損傷がその一因です。

実際に、20代～30代の男性の精液を精密に検査したところ、全体の26%がDNA損傷を抱えていることが判明しました。

一般的に、DNA損傷率が22%を超えると自然妊娠が難しくなると言われています。

精子のDNA損傷と不妊の関係

精子にDNA損傷があると、受精卵に到達しても受精が起こらなかったり、受精したとしても正常な胚に成長しない可能性があります。

これが原因で、通常の検査では異常が見つからない「原因不明の不妊」に悩むカップルが増えています。

実際、検査では異常がないとされながらも、妊娠に至らない場合、その背後には精子のDNA損傷が隠れていることが多いのです。

異常なしと言われても結果が出ないのは、細胞の損傷が原因である可能性が高いと言えます。

精子のDNA損傷を防ぐには？

このような精子のDNA損傷を防ぐためには、日常生活の中でストレスや不健康な食生活を見直し、精子の健康を守る習慣を取り入れることが重要です。

夫婦で協力し、生活習慣の改善に取り組むことで、精子のDNA損傷を抑えることができ、妊娠の可能性を高めることが期待されます。

妊娠を目指すカップルにとって、精子の健康は女性の体と同様に大切な要素です。

日々の小さな選択が、将来の家族計画に大きな影響を与えるかもしれません。