妊活栄養素③【鉄分】吸収率を上げて妊娠力アップ

 

妊活に必要な栄養素③:鉄分

 

鉄分は、妊娠を目指す方にとって非常に大切な栄養素の一つです。

鉄は体のエネルギー源であるミトコンドリアにとって必須であり、鉄不足が続くと妊娠に影響を及ぼすことがあります。

今回は、妊活における鉄分の重要性と、その摂取方法についてお伝えします。

 

1日に必要な鉄分量

 

妊活中に必要な鉄分の摂取量は、1日10.5mgです。

しかし、鉄分には2種類あり、それぞれ吸収率が異なります。

 

ヘム鉄(動物性):卵や肉、魚に含まれ、吸収率が10~20%と高めです。

 

非ヘム鉄(植物性):ほうれん草や小松菜などの野菜に含まれますが、吸収率はわずか2~5%と低めです。

 

このため、妊活中は特に吸収率の高い動物性のヘム鉄を意識して摂取することが大切です。

 

鉄不足が妊娠に与える影響

 

鉄分は、子宮内膜を厚くするためにも重要です。鉄不足が続くと、内膜が十分に厚くならず、着床しにくくなってしまうことがあります。

調査によると、日本人女性の80〜90%は妊娠時に鉄分の基準値を満たしていないというデータもあります。

 

また、年齢が高い方は、ピロリ菌の検査を受けることも推奨されます。ピロリ菌がいると、鉄の吸収が悪くなるだけでなく、鉄を消費してしまうこともあります。

ピロリ菌の除菌も鉄分吸収の改善に役立つかもしれません。

 

鉄分を効率的に摂取するためのポイント

 

毎日の食事に、卵、肉、魚などのヘム鉄を含む食材を取り入れましょう。

ほうれん草や小松菜などの野菜も大切ですが、吸収率が低いため、動物性食品とバランス良く組み合わせることがポイントです。

ビタミンCを含む食材を一緒に摂ると、鉄の吸収率がアップします。

 

まとめ

 

妊活において鉄分は、内膜を整え着床をサポートする重要な役割を果たしています。

しっかりと鉄分を摂取し、妊娠しやすい体づくりを進めましょう。

次回は、さらに妊活に必要な栄養素について解説していきます。

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