妊活を始める前に知っておきたい!不妊症改善に役立つ検査の全貌

不妊症の改善に向けた検査方法とは?

 

妊活をスムーズに進めるためには、体の状態を把握することが重要です。

自分の体をよく知ることで、適切な方法を見つけやすくなります。

ここでは、不妊症改善のために行われる主な検査について紹介します。

 

1. 超音波検査(エコー検査)

 

超音波を使って、子宮や卵巣の状態を確認する検査です。

例えば、子宮筋腫、内膜症、ポリープなどの異常がないかをチェックし、卵胞の育ち具合も確認します。

排卵が起きているかどうかの予測もでき、排卵日の特定に役立ちます。

 

2. ホルモン検査

 

ホルモンバランスは妊活に大きな影響を与えます。

血液検査によって、以下のホルモン値を確認します:

 

FSH(卵胞刺激ホルモン):卵胞を育てるために必要なホルモン。

エストロゲン(卵胞ホルモン):卵胞の成長や子宮内膜の増殖に関わるホルモン。

LH(黄体化ホルモン):排卵を引き起こし、黄体を形成するホルモン。

プロゲステロン(黄体ホルモン):排卵後の黄体機能に関連し、妊娠をサポートする働きがあります。

プロラクチン(乳ホルモン):主に授乳時に分泌されるホルモンですが、妊娠の準備にも影響します。

 

3. AMH(アンチミュラリアンホルモン)検査

 

このホルモンは卵巣にある卵胞の数を予測するための指標です。

前胞状卵胞から分泌されるホルモンで、卵巣機能を評価する際に使われます。

 

4. 子宮卵管造影検査

 

子宮の形状や卵管の通り具合を調べるための検査です。

造影剤を子宮や卵管に入れることで、卵管の状態を確認できるだけでなく、卵管の通りが良くなることで妊娠しやすくなるとも言われています。

 

5. フーナーテスト(性交後試験)

 

性交後、子宮腔や頸管内に残っている精子の状態を調べる検査です。

精子が正しく頸管内に進んでいるかや、精子の数が十分かを確認します。

精子が見つからない場合、抗精子抗体が原因の可能性があります。

 

6. クラミジア検査

 

クラミジア菌の有無を調べる検査で、血中の抗体や子宮頸部にクラミジア菌がいるかを確認します。

クラミジア感染は卵管の癒着や閉塞を引き起こし、不妊の原因となるため、早期発見が大切です。

 

7. 甲状腺ホルモン検査

 

甲状腺の機能は代謝や体温調節に影響を与え、妊娠にも関わります。

甲状腺機能が亢進している場合(バセドウ病)は代謝が上がり体温が高くなり、低下している場合(橋本病)は体温が下がり代謝が落ちます。

これが不妊の一因となることもあります。

 

8. 精液検査

 

精子の量や運動率、奇形率など、精液の状態を調べます。

この検査で精子の質を把握し、改善のポイントを見つけることができます。

 

不妊症の原因は男女双方に及ぶことが多いため、これらの検査を通じて自分の体の状態をしっかり把握することが、次のステップへの鍵となります。

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