卵子を守る!酸化ストレスが妊娠に与える影響とは?

 

卵子の健康を守るために知っておきたい「酸化ストレス」の影響

 

日常生活の中で、精神的なストレスや不規則な食生活が続くと、私たちの体内では「酸化ストレス」と呼ばれる状態が引き起こされます。

酸化ストレスとは、体内で細胞を傷つける物質が増えた状態のことで、老化や生活習慣病の原因になるだけでなく、卵子の健康にも深く関わっています。

 

酸化ストレスが卵子に与える影響

 

酸化ストレスが高い状態では、卵子の細胞が損傷を受けやすくなり、その影響は精子と結びついて受精する段階でも現れます。

受精卵が細胞分裂を正常に繰り返し成長していくには、卵子の細胞が健康であることが重要です。

 

研究によると、酸化ストレスが低い女性は、受精卵が正常に細胞分裂をする確率が約42.0%と高いのに対し、酸化ストレスが高い場合は24.4%まで低下することがわかっています。

また、質の高い受精卵が作られる割合にも大きな差が見られ、酸化ストレスが低い女性では24.9%、高い女性では13.7%と、ほぼ倍の差があります。

 

このことから、卵子の細胞が受けるダメージが、妊娠の成功率や受精卵の成長に大きな影響を与えることが明らかです。

 

日常生活でできること

 

妊娠を望む場合、体を大事にするのは妊娠後だけではなく、妊娠前からの生活習慣が非常に重要です。

ストレスをできるだけ減らし、健康的な食生活を心がけることで、酸化ストレスを抑えることができます。

 

例えば、抗酸化作用が期待できる食材を積極的に摂取したり、必要に応じてサプリメントを活用することで、体内の酸化ストレスを軽減する手助けが可能です。

こうした工夫により、卵子の質を守り、将来の妊娠の成功率を高めることができるでしょう。

 

ストレスとホルモンの関係

 

ストレスがかかると、体内では「コルチゾール」という抗ストレスホルモンが分泌されます。

このコルチゾールが作られる過程で、性ホルモンの生成が抑えられてしまい、質の良い卵子が作られにくくなります。

ホルモンバランスが崩れると、どれだけ外からサポートをしても、体の本来の機能が十分に発揮されなくなる可能性があります。

 

そのため、不安や心配などの精神的なストレスをできるだけ減らし、心身ともにリラックスした状態を保つことが、健康な卵子の育成には欠かせません。

 

まとめ

 

健康な卵子を保つためには、日常生活から酸化ストレスを減らすことが大切です。

ストレスを軽減し、食生活の改善やサプリメントの活用など、体の内側からアプローチすることが求められます。

将来の妊娠を目指すためにも、今から自分自身の体と向き合い、卵子の健康を守る生活習慣を取り入れていきましょう。

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