精液検査はなぜ病院では良くならないのか?

 

精液検査はなぜ病院では良くならないのか?

 

男性不妊の検査としてよく行われる「精液検査」

 

数値を見て、「良くない」と言われた経験のある方も多いのではないでしょうか。

 

そして、その後「数ヶ月たっても変わらない」「病院で何もできないと言われた」という声もよく耳にします。

 

なぜ、病院で精液検査の数値が良くならないのでしょうか?

 

病院の役割と限界

 

病院では主に、ホルモンの数値や精子の有無、運動率などの「結果」をチェックします。

 

しかし、「なぜ今の状態になっているのか?」という原因の掘り下げや、日常の体づくりまではアプローチしないことが多いです。

 

また、検査後に「自然妊娠は難しいですね」「体外受精を考えましょう」と言われ、

 

「じゃあ、自分で何をすればいいの?」と迷われる方も少なくありません。

 

精液は“体全体の状態”を映す鏡

 

精液の質は、単に「生殖器の働き」だけで決まるわけではありません。

 

以下のような体全体の要素が、大きく影響しています。

 

  • 睡眠の質とホルモン分泌
  • 食事のバランスとミネラルの吸収力
  • 肝臓や腸の働き
  • 自律神経のバランス
  • 血流の状態や体の冷え

 

つまり、「精子の状態」=「今の自分の体の状態」なのです。

 

このような視点から見ると、精液の質を変えていくためには、

 

「数値だけを見る」のではなく、「体全体を整えていく」ことが欠かせないのです。

 

数値を“上げる”ではなく、“育てる”という発想

 

精子は“急成長”するものではありません。

 

約70〜90日かけて、少しずつ作られ、育ち、ようやく精液として排出されます。

 

つまり、「今日から〇〇を始めたから、来週には変わる」というものではないのです。

 

コツコツとした体づくりの積み重ねが、数ヶ月後の結果に表れるというイメージです。

 

病院での検査結果は、未来を決めるものではなく、“今の体の状態の通知表”。

 

だからこそ、焦らずに、自分の体と向き合っていくことが大切なのです。

 

東洋医学の視点から

 

東洋医学では、精子をつくる力は「腎」の働きと深く関わっているとされています。

 

「腎」は生命力の源とされ、年齢やストレス、過労、不摂生によって弱まりやすいと考えられています。

 

また、血流や内臓の働き、自律神経の乱れも「精のめぐり」に影響を与える要素です。

 

当院では、こうした全体のバランスを見ながら、体づくりをサポートしています。

 

最後に

 

精液検査の数値に落ち込むことがあっても、それは「まだやれることがある」という体からのメッセージでもあります。

 

病院の検査は大切な指標の一つですが、そこで終わりにせず、

 

「自分の体にできること」を見つけていくことが、新しい一歩になるはずです。

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