夜間頻尿というと中年期以降の男性に多いイメージがありますが、女性も多くの方が悩まれています。
夜1回以上トイレに起きる割合は男性72%、女性67%というデータがあります。
さらに夜2回以上トイレに起きる割合は、50~70歳の男性30%、女性20%。70歳以上の男性70%、女性60%となります。
男性だけでなく女性も加齢の影響で夜間の排尿回数が増えていきます。
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夜間頻尿の原因
夜間頻尿の主な原因は、男女共有のものとしては「夜間多尿」「膀胱容量の減少」「行動パターン」「利尿薬」「カフェイン/アルコール」「過活動膀胱(OAB)」「就寝前の飲水」「根本的な医学的原因」があります。
男女別に見ると男性では前立腺肥大症(BPH)。女性は「出産」「更年期」「骨盤臓器脱」があります。
女性特有の原因についてまとめてみました。
出産後の頻尿
まず妊娠中は胎児の重みで膀胱が圧迫され、骨盤底筋の負担となり頻尿が起こりやすくなる。
出産時には直径10cmほどの胎児の頭で骨盤底筋・膜・靭帯が引っ張られてダメージを受け緩んだままの状態になることがあります。
その影響で出産後に頻尿で悩まされがちです。
更年期と頻尿
更年期の頻尿は、エストロゲン(女性ホルモン)の減少が原因と言われています。 エストロゲンが減少すると尿道の粘膜が薄くなり、尿道周囲の組織が萎縮し、知覚過敏となり頻尿を引き起こします。
骨盤臓器脱
骨盤臓器脱とは、骨盤内臓器の子宮、膀胱、直腸が膣から体外に出てしまう女性特有の病気です。 これらの臓器は骨盤底によって支えられていますが、妊娠出産や加齢によって骨盤底が緩むと臓器が下がりやすくなります。
骨盤臓器脱で見られる症状としては、排尿障害、排便障害、頻尿、切迫性尿失禁(トイレに間に合わずに尿をもらしてしまう)、腹圧性尿失禁(せきや運動でおなかに力がかかると尿が漏れる)になります。
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